
- 数年前に塗った塗料が剥がれてきた なんで?
結論。下地処理に問題がある事が多いです。
数年前に塗った塗料が剥がれてきた…その原因とは?
「まだそんなに年数が経っていないのに、塗料が剥がれてきた」
こうした相談は、実は少なくありません。塗料の剥がれには、経年劣化以外にも明確な原因があります。今回は、数年前に塗った塗料が剥がれてしまう主な理由について解説します。
1. 下地処理が不十分だった
塗装で最も重要なのが下地処理です。
古い塗膜の浮き・粉化(チョーキング)・汚れ・カビ・コケなどを十分に除去せずに塗ってしまうと、塗料がしっかり密着せず、数年で剥がれてしまいます。
特に多いのが、
- 高圧洗浄が不十分
- 旧塗膜のケレン不足
- 脆弱な下地の上からそのまま塗装
見た目はきれいでも、内部では密着不良を起こしているケースです。
2. 下塗り材(プライマー・シーラー)の選定ミス
下塗り材には、
「密着性を高める」「下地を固める」「吸い込みを抑える」
といった重要な役割があります。
下地の種類に合っていない下塗り材を使うと、
- 塗料が食いつかない
- 塗膜が浮く
- パリパリと剥がれる
といった不具合が起こります。
外壁材・素材ごとに適した下塗りを選ぶことが不可欠です。
3. 塗料と下地の相性が悪い
塗料には向き・不向きがあります。
例として、
- モルタルに適さない塗料
- 金属に錆止めなしで塗装
- 旧塗膜が溶剤系なのに水性塗料を直接塗った
こうした相性の悪い組み合わせは、剥がれの原因になりやすいです。
4. 塗装時の環境が悪かった
塗装は、天候や気温・湿度の影響を強く受けます。
- 雨が降りそうな日に塗装した
- 乾燥時間を守らなかった
- 気温が低すぎる、または湿度が高すぎた
このような条件下では、塗料が正常に硬化せず、数年後に剥がれとして表面化することがあります。
5. 建物の動き・劣化による影響
建物は常に、
- 振動
- 温度差による伸縮
- 下地材の劣化
を繰り返しています。
下地自体が劣化している場合、いくら良い塗料を使っても、下地ごと剥がれることがあります。
6. 塗膜が厚すぎる・薄すぎる
塗料には適正な塗布量があります。
- 厚塗りしすぎ → 表面だけ乾いて内部が乾かず剥がれる
- 薄すぎ → 塗膜強度が不足する
職人の経験や管理が問われるポイントです。
剥がれを見つけたらどうすればいい?
剥がれを放置すると、
- 雨水の侵入
- 下地の腐食
- 補修費用の増加
につながります。部分的な剥がれであっても、原因を特定したうえでの補修が重要です。単純に「上から塗る」だけでは、同じ症状を繰り返してしまいます。
まとめ
数年前に塗った塗料が剥がれる原因は、
塗料そのものではなく、施工工程に問題があるケースがほとんどです。
- 下地処理
- 下塗り選定
- 環境管理
- 素材との相性
これらを正しく行うことで、塗装の寿命は大きく変わります。
「なぜ剥がれたのか」を見極めることが、次の塗装を失敗させない一番の近道です。






