
- 外壁に塗る撥水剤ってなに?
結論。あります。
外壁の劣化を防ぐために、「撥水剤(はっすいざい)」を勧められたことはありませんか?
一見、「塗装と同じようなものでは?」と思う方も多いですが、撥水剤は塗装とは異なる役割を持つ大切な保護材です。
今回は、外壁の撥水剤とは何か、その効果や注意点をわかりやすく解説します。
■ 撥水剤とは?
撥水剤とは、外壁の表面に塗布することで「水を弾く膜」を作り、雨水の侵入を防ぐための薬剤です。
主に無機質系の外壁(モルタル・コンクリート・タイルなど)に使用され、外壁材の内部に水が染み込むのを防ぐ役割があります。
塗料のように色を付けるものではなく、「透明」で素材の見た目をそのまま活かせるのが特徴です。
■ 撥水剤の主な効果
- 防水性の向上
外壁のひび割れや目地からの雨水の侵入を防ぎ、内部の劣化を抑えます。 - 汚れの付着を防止
水を弾くことで、雨と一緒に汚れが流れ落ちやすくなり、美観を長持ちさせます。 - 凍害・白華(エフロ)防止
冬場に水が染み込むと凍って膨張し、外壁が割れることがあります。撥水剤はそれを防ぎます。
■ 撥水剤の注意点
撥水剤には多くのメリットがありますが、「万能」ではありません。
- 塗装の代わりにはならない
撥水剤はあくまで補助的な保護材です。塗装のように紫外線を遮断する力はなく、表面の劣化や色あせを防ぐ効果は限定的です。 - 耐久年数が短い
撥水効果はおおむね3〜5年ほど。塗装のように10年以上持つわけではありません。定期的な再塗布が必要です。
■ こんなときにおすすめ!
- 外壁がタイルやコンクリートで、見た目をそのまま活かしたい
- 塗装までは必要ないが、雨染みや汚れが気になる
- 築10年を超えて防水機能が落ちてきた
このようなケースでは、撥水剤を塗布することで費用を抑えつつ防水効果を高めることができます。
■ まとめ
外壁の撥水剤は、「見た目を変えずに外壁を守る」便利な保護材です。
ただし、塗装のように長期的な保護力はないため、定期的なメンテナンスと専門業者による点検が大切です。
外壁の状態や素材によって、塗装と撥水剤どちらが適しているかは異なります。
迷った場合は、専門の塗装業者に相談してみるのがおすすめです。
- 防水性の向上






